段ボールが輸出の梱包に最適な3つの理由とは?

段ボールは、輸出の梱包に最適な梱包資材の一つです。その理由はどのようなことにあるのでしょうか。今回は、その理由と共に、木材梱包から段ボール梱包に関心が移っている背景や輸出に最適な段ボールの梱包方法をご紹介します。

1.輸出に使われている梱包の種類とは?

輸出の貨物に昔から使われてきた梱包には、どのようなものがあるのでしょうか。また近年の新しい梱包資材の使用状況も確認しておきましょう。

●輸出梱包の特徴
輸出では航空輸送や海上輸送が一般的ですが、いずれも貨物をそのまま航空機や船に積み込むことはできません。そのため、何らかの梱包が必要になります。さらに丁寧かつ強固さも求められます。なぜなら輸送が長期間に渡るほか、積み替えが複数回行われることがあるためです。さらに、航空輸送では軽量化も求められます。
そのため、国内貨物の梱包と同様にはいかず、輸出梱包は独特の手法が採用されてきました。

●主な輸出梱包の種類
主に、従来から輸出梱包に使用されている梱包の種類をご紹介します。

・木箱
合板で六面を囲んで木箱の形状にした木製の梱包です。機械のような重量物のほか、軽量なものでも小さいサイズの木箱が利用されることがあります。圧力や衝撃に強く、防水や防湿性が高いのが特徴です。昔から木箱は輸出梱包によく利用されてきました。

・枠箱
枠箱は、木やスチールを格子状に囲った箱で、梱包後も中身を外から見ることができます。そのため、透かし箱とも呼ばれます。木箱と同様、機械などの重量物の梱包によく使われてきました。また防水などが必要ない貨物に用いられます。外から中身を確認できるため、在庫管理や税関検査の際に荷解きの必要がありません。

・スチール梱包
スチールによって、木箱のように梱包する方法です。木材より頑丈なのが特徴です。しかし製造に溶接が必要になるため、一度作ってしまうと作り直しがむずかしいデメリットもあります。

・段ボール箱
段ボールで作られた箱で、比較的、軽量のものを梱包するのに用いられます。廃棄しやすく、安価に製造できるので近年、輸出梱包における需要が高まっています。特に木材梱包からの転換が図られています。詳細については後ほどご紹介します。

・パレット梱包
パレットとは貨物を載せる台のことです。そのパレットに貨物が入った何らかの箱を複数まとめてパレットに組み付けます。パレット自体の材質は木製、スチール製、プラスチック製、段ボール製などがあります。


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2.木材梱包から段ボール梱包に関心が移っている背景

近年、輸出梱包を行う事業者の間では、木材梱包から段ボール梱包へと、関心が移ってきています。そこにはどのような背景があるのでしょうか。

● 木材は素材として扱いがむずかしい・コストがかかる
一つ目の大きな理由として、木材は素材として扱いがむずかしい点やコストがかかる点が挙げられます。

・木材はカビが発生しやすい
木材は、湿気によってカビが発生しやすいなど扱いにくい素材です。カビ予防策やメンテナンスの手間がかかるため、コストがかさみます。

・熱処理や燻蒸(くんじょう)処理などを行う必要がある
諸外国では、梱包用木材について植物検疫規制があり、防疫上適切な処理を行った木材でなければ梱包材として利用できません。病害虫が木材に付着して国内に侵入する恐れがあることから、各国で規制が設けられているのです。

具体的には熱処理や燻蒸(くんじょう)処理などを行って消毒する必要があります。しかしこれらの処理は、手間やコストがかかるデメリットのほうが大きいことが課題となっています。

このことから、木材梱包材に替わるものとして、熱処理などの必要のない段ボールが注目されています。

●段ボールは輸出時に便宜的ないメリットが多数ある
段ボールには、輸出の際の便宜的な面で多数のメリットがあります。

・段ボールは輸送における総重量を低減できる
段ボールは木材と比較して軽量であるため、特に航空輸送などの際に求められる軽量化がしやすいメリットがあります。総重量を低減できることは、コスト削減にもつながります。

・段ボールはワンウェイ輸送に適している
輸出時には、ワンウェイ輸送が多く採用されています。
ワンウェイ輸送とは、梱包材は片道のみに使用し、輸送した先で梱包材を回収しない方式を指します。段ボールはその材質の特性上、熱処理などが必要なく、廃棄しやすい点など、ワンウェイ輸送に適している点が多い特徴があります。

・段ボールの形状や強度などが向上している
近年、加工技術が上がってきており、段ボールの形状や強度を柔軟に調整できるようになっています。工夫することによって貨物に最適な梱包を作ることが可能です。

●環境問題
環境に対しても、段ボールは非常に優れた素材としての特性を持っています。

・段ボールはリサイクルできるため環境にやさしい
近年の環境配慮への意識の高まりから、梱包資材もできるだけ環境に優しいものが選ばれるようになってきました。段ボールは、日本国内において95%以上がリサイクルされており、リサイクルシステムが確立されているため森林資源の保護につながります。

また、リサイクルの際、段ボールは水によって繊維状になることから、リサイクル工程におけるCO2排出量削減などにも寄与するなど、環境負荷も低い特長も持ちます。

段ボールと異なり、木材梱包の場合は新たに森林資源を使用することになるため、環境保護の観点からは懸念があります。

3.輸出に最適な段ボール梱包の方法



輸出梱包として、段ボールで梱包を行う方法をご紹介します。

●段ボールは輸出貨物の梱包や緩衝材などに利用可能
段ボールは、輸出貨物の外側を覆い、中身を囲う梱包材としての使用はもちろんのこと、貨物の破損を防ぐために使用する緩衝材としての利用も可能です。

また段ボール箱と一口に言っても、形状が多彩であり、用途に合わせて柔軟に変更して使用することができます。段ボールは強度に乏しいといわれていますが、近年の技術の向上から、中身に合わせた強度への対応も可能です。

● 輸出貨物に利用される段ボール梱包
例として、輸出貨物には、次のような段ボール梱包が行われています。

・一般段ボール
国内で主流になっている一般的な段ボール箱による梱包です。一般的な梱包に使用されており、頻度高く利用されています。輸出の場合は、強度が高められて利用されています。
また、輸出時にまとめて配送する場合には、複数の段ボール箱をパレットに積んでから配送するのが一般的です。これによって、強度も高まるメリットがあります。

・パレット付き段ボール
パレットが台として付属しているパレット付き段ボールも、輸出貨物の梱包によく利用されています。パレット自体が段ボールで作られているため、すべての資材が段ボールとなります。梱包の中では最も軽量になります。

その他にも、梱包材の上部は段ボールで、下部の台がプラスチックパレットで作られた「プラパレット付き段ボール」や、梱包材の上部が段ボールで、下部の台が合板製のパレットで作られた「合板パレット付き段ボール」、梱包材の上部が段ボールで、下部の台が熱処理木材パレットで作られた「熱処理パレット付き段ボール」もあります。

それぞれ材質が異なるため、強度やコストなどが変わることから、貨物の中身に合わせた選択が必要です。

4.まとめ

輸出貨物の梱包材が木材から段ボールへと切り替わっていく流れは、今後も続いていくとみられます。大事なのは、それぞれの素材としての特徴をよく理解した上で、貨物の中身に最適なものを選ぶことにあります。

日本トーカンパッケージでは、商品の提供に留まらないパッケージ総合支援を行っております。ただ段ボールを提供するのではなく、安全な素材の利用や商品に適切な形状を実現するためのシステム導入など、お客様のご要望を最大限実現できる環境を提供します。

トーカンエコパシリーズでは、輸出貨物用途も含めて、段ボール梱包を最適化するのはもちろん、梱包作業の効率化や省人化、コスト削減など複数のメリットも合わせて目指すためのご提案が可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。