精密機器の梱包方法を解説!
破損を防ぐための注意点とは?

精密機器の梱包方法を解説!破損を防ぐための注意点とは?

精密機器は、輸配送時に破損を防ぐために細心の注意が求められており、梱包には工夫が必要です。また、どのような注意が必要であるかも知っておく必要があります。
今回は、精密機器の一般的な梱包方法や精密機器の破損を防ぐ方法をご紹介します。また精密機器の破損を防ぐ具体的な段ボール梱包材と緩衝材をご紹介します。精密機器を安心安全に輸配送されたい方は必見です。ぜひご覧ください。

精密機器の梱包方法と梱包が甘いことのリスク

精密機器の梱包方法と梱包が甘いことのリスク

まずは精密機器の一般的な梱包方法と梱包が甘いことのリスクや注意点について見ていきましょう。

精密機器とは

精密機器とは、小さな部品を精度高く組み合わされた機械全般を指します。具体的には、パソコンなどのデバイス、複合機や印刷機などの出力機器や、サーバーや分電盤などの通信機器、加工機や医療機器などが挙げられます。

精密機器の梱包方法~パソコンの場合

精密機器を梱包して運ぶ際には、もともと精密機器が製品として梱包されていた梱包材を再利用するのが一番です。パソコンであれば、パソコン製品が入っていた段ボール箱や発泡スチロールの緩衝材などが例として挙げられます。

梱包材が残っていない場合は、パソコンに対して、縦横4倍の大きさのエアキャップなどの緩衝材を用意して包みましょう。パソコンを包んだら、余った部分の両端を巻いて、段ボール箱に詰めた際に、底からの衝撃に強くすることがポイントです。また、段ボール箱に詰める際には、先に緩衝材を敷いておくとより衝撃に強くなり、安心です。緩衝材で包んだパソコンを段ボールに詰めた後は、四隅、上部を緩衝材で埋めます。

段ボール箱に封をしたら、精密機器だとわかる取扱注意シールを貼り付けておき、運ぶ際にも破損を防ぐ予防策を講じておきます。

精密機器の壊れやすさと破損リスク

精密機器の梱包を行う前に、精密機器がどのくらい壊れやすいのか、また破損リスクを知っておくことが大切です。精密機器は、先述の通り、精密に部品が組み立てられているため、振動と衝撃に弱い特徴を持ちます。運ぶ際に、急激な動きや突然の加速や停止、揺れ、落下などには十分注意しなければなりませんが、万が一それらが生じた際にもダメージを極力少なくする梱包が求められます。
不慮の事故が生じる恐れもありますが、どのような場合でも容易に破損してしまうような不適切な梱包方法では責任が問われることがあります。トラブルに発展しないためにも、あらかじめ入念に破損予防を行っておくことが重要です。

精密機器の梱包時の注意点

精密機器の梱包時には次のことに注意しましょう。

・輸配送前に正常に動作するか確認する
新品であれば問題ないですが、使用済みの精密機器の場合、輸配送前の状態を確認しておく必要があります。輸配送前に、故障や傷がある場合は、その事実を荷主と運送業者共に同意・確認しておきましょう。

・データのバックアップを取っておく
パソコンなどの精密機器の内部にデータが含まれる場合、万が一の事故で衝撃を受け、パソコン本体のみならず、データまで破損してしまう恐れもあります。そのため、念のためデータのバックアップを取っておくことが重要です。

精密機器の破損を防ぐ輸配送方法

精密機器の破損を防ぐ輸配送方法

精密機器の破損を防ぐ輸配送の方法をご紹介します。

衝撃を予想して丁寧に梱包する

輸配送時には、不慮の事故も含めて何が起きるかわかりません。またトラックや貨物列車、船舶などの輸配送の場合、急ブレーキや段差などのある程度の衝撃が生じる恐れがあります。それらをあらかじめ想定して、それらの衝撃に耐え得る万全の丁寧な梱包が求められます。
先にご紹介したように、緩衝材を多めに詰めてできるだけ衝撃を吸収する方法のほか、梱包方法を工夫することが考えられます。また、作業員に対して、梱包方法や丁寧な梱包を教育することも重要です。

梱包材・緩衝材の選定に注意する

精密機器を梱包する際の資材の選定も重要です。梱包材は、精密機器専用の段ボールを使用する、緩衝材はできるだけ少しの衝撃にも耐え得るものを利用するなどしましょう。また段ボールは加工性が高いことから、あらかじめ精密機器にフィットする加工を施して専用の段ボールを作製することも一案です。

適切に輸配送する

荷物を車両や作業員が運搬する際にも細心の注意が求められます。できるだけ衝撃を加えないように注意するのはもちろんのこと、運搬経路に障害物を置かない、ルートを選定する、万が一落下しても衝撃が最小限になるように工夫する、揺れの少ない運搬方法を検討するなどが挙げられます。

倉庫内の作業方法を見直す

倉庫内においても、精密機器の破損リスクがあります。人が手で持って場所を移動させたり、フォークリフトなどで運搬したりする際や、トラックの荷積みや荷降ろし時にも注意が必要です。丁寧に運搬するための作業員への教育や、作業中の声かけやコミュニケーションを促進させることで、未然に事故を防ぐことができます。

温度・湿度にも注意する

輸配送や保管時の温度や湿度の急激な変化により、精密機器が影響を受けることがあります。あらかじめ製品ごとの特性を確認し、温湿度コントロールを行うことも考えましょう。

精密機器の破損を防ぐ日本トーカンパッケージの段ボール梱包材・緩衝材をご紹介

精密機器の破損を防ぐ日本トーカンパッケージの段ボール梱包材・緩衝材をご紹介

先ほど、精密機器を運ぶ際には、梱包材や緩衝材の選定も重要であることをお伝えしました。しかしながら、精密機器を保護するのに最適なものの見当がつかないこともあるでしょう。そんな方におすすめなのが、日本トーカンパッケージの「CFG」という技術を用いた段ボール製の梱包材・緩衝材です。

CFGとは

CFGとは、「Cushion Flexible Gluer/クッション・フレキシブル・グルア」の略称で、段ボールシートを自動で積層状にする技術です。積層にすることで段目方向での強度が高まる仕組みになっており、発泡スチロールのように緩衝材として使用することができるため、精密機器のような内容物の保護を強化したい場合に適しています。

CFGを用いた簡易包装、パレット、三角コーナーパッド、エアコンや空調設備、除湿器向け梱包などの制作事例があります。

段ボール梱包材や緩衝材利用のメリット

段ボール梱包や緩衝材を利用することは、加工性の高さから製品に合わせた設計が可能であり、金型などが必要なく、小ロットからカスタマイズが可能である点、重量低減でコストダウンが可能なケースもある点、リサイクルシステムができあがっている環境に優しい素材である点などが挙げられます。海外向けに輸出用途で利用する際に段ボールパレットを利用することで、ワンウェイ輸送という、輸送後にパレットを回収せず廃棄する手法を容易に実現可能です。

これらのメリットに加えて、CFGの梱包材や緩衝材を利用することで、精密機器をより適切に運ぶことができます。

段ボール活用で精密機器を安全に輸送した事例

段ボールを活用して精密機器を安全に輸送した事例をご紹介します。

医療用の精密機器を運搬している企業は、輸送時に発生する一定の衝撃に耐え得る梱包を求めていました。そこで製品の本体を段ボール緩衝材で固定し、輸送時の揺れにも対応できるようにした上で、製品の本体が段ボール箱の内部で段ボール外箱に触れさせないようにする仕組みも設けました。これらの工夫により、社内で実施した落下試験にクリアできたことから、安心安全な輸送を実現しています。

まとめ

まとめ

精密機器を輸配送する際には、梱包段階から細心の注意を払って資材の選定を行うことが重要です。今回ご紹介した注意点や当社のCFG、段ボール梱包の事例などを踏まえて、ぜひ精密機器を安心安全に輸配送されてください。

今回ご紹介したCFGについては、「段ボール・紙器製品包装開発製品・設備仕様について」のお役立ち資料でも詳細をご紹介しています。無料でダウンロードいただけますので、ぜひご覧ください。

【お役立ち資料】