EC物流担当者、メーカーなどの製品物流担当者などの中には、日々の出荷作業に課題を感じている方も多いのではないでしょうか。ピッキングミスや検品ミス、梱包作業の非効率さなど様々なことに頭を悩ませているかもしれません。
ボトルネックは他にもある可能性があります。一度振り返って洗い出した上で、出荷作業のプロセス全体を見直し、適宜自動化を進めていきませんか。
今回は出荷作業とは何か、その一連のプロセスとともに、出荷作業の課題や解決するメリット、出荷プロセスに潜むボトルネック、そのボトルネックの見つけ方と解決策をご紹介します。最後には根本的な解決策をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
出荷作業とは?一連のプロセス
まずは出荷作業の概要と主な課題、課題を解決するメリットをご紹介します。
出荷作業とは?
出荷作業とは、物流工程の中で、製品や商品の受注や出荷指示を受けた後、在庫引き当てからピッキング、梱包、発送といった出荷までの一連のプロセスを指します。一般的に出荷作業は倉庫内で行われます。
1.在庫引き当て
受注や出荷指示を受け、それをもとに倉庫内に在庫確認を行い確保しておきます。
2.ピッキング
出荷指示通りに商品を集めます。
3.検品
出荷指示とピッキングした商品とが合っているかどうかを確認します。またその際に商品の状態や必要数量などの検品作業も行います。
4.梱包・包装
問題がなければ、商品を段ボール箱などに入れて梱包します。必要に応じて包装も行います。このときに輸送のための伝票を貼るのが一般的です。
5.仕分け
梱包したものを分類します。一般的には配送先のエリアは配送業者ごとに仕分けをします。
6.発送
梱包したものをトラックに積み込み、配送します。
出荷作業の課題
近年、物流業界全体が多くの課題に直面しています。特にECが活性化していることに伴い、物流量が増加している一方で、国内の労働力不足による人手不足が深刻化しており、倉庫内作業においても人手不足に悩まされています。
作業負荷が高まっている中、高齢化も進んでおり、現場作業が圧迫される一方です。そのため、業務効率の向上と生産性向上は、どの現場でも急務となっています。
このような中、倉庫内で行われる出荷作業は、ヒューマンエラーや情報漏洩のリスク、システム化が進まない状況、属人化、顧客満足度の低下など様々な課題があります。
出荷作業の課題を改善するメリット
このような出荷作業の課題を改善するメリットには、様々なものがあります。
・ミスの削減による物流品質と信頼性向上
・人件費の最適化
・顧客満足度の向上
ピッキングミスや検品ミスなどの削減は、物流品質を担保することができ、企業の信頼性が向上します。また自動化により人員を削減でき、人件費の最適化につながる可能性があります。誤出荷などが減って物流品質が向上すれば、顧客満足度は自ずと向上するでしょう。
出荷プロセスに潜むボトルネック
出荷作業の課題の中でも効率化を進めることは非常に重要です。そのためには、まずボトルネックとなっている部分を見つけることが大切です。
出荷プロセスに潜む、ボトルネックとなる課題には、主に次のことがあります。
出荷プロセスに潜むボトルネック
1.在庫引き当て:データ入力ミス
2.ピッキング:ピッキングミス
3.検品:検品ミス
4.梱包・包装:手作業による無駄な動線、伝票の貼り間違い、作業スペースが狭いことによる非効率さ、安全性の低さ
5.仕分け:仕分けミス
6.発送:誤出荷
出荷作業のプロセスのうち、多いのがヒューマンエラーによるミスです。例えば、ピッキングする商品を取り間違えるピッキングミスや検品の作業の際に数量が誤っていることを見落としてしまうなどの検品ミス、仕分けの際に異なる配送エリアに分類してしまうなどの仕分けミスなど、ケアレスミスは避けられません。
その他、特に多いのが、梱包・包装のプロセスのボトルネックです。手作業で一つ一つ梱包していくことから、段ボール箱を組み立て、商品を中に入れて隙間に緩衝材を入れ、ガムテープなどで蓋をするといった一連の作業が非効率になっていることは少なくありません。
また、倉庫内スペースが狭く、作業しにくい点も大きな課題です。
さらに、梱包後の荷物をパレットなどに載せ、フォークリフト等を利用して運ぶ流れの場合、安全性の面でも課題があります。
出荷プロセス全体を通じたボトルネックとして、ベテラン社員などへの属人化が進んでおり、伝承が進まないことや、プロセス全体の作業動線の非効率さなどが挙げられます。
出荷作業に潜むボトルネックの見つけ方
上記で説明したのは一般的な出荷作業のボトルネックです。社内で実際に生じているボトルネックを把握しましょう。そこで出荷作業に潜むボトルネックの見つけ方をご紹介します。
モノの流れの滞留
各プロセスのいずれかのプロセスにおいて、モノが滞留している場合、滞留している直後のプロセスにボトルネックが生じている可能性があります。
作業員の動きが緩慢
作業員の動きが緩慢であるプロセスは、ボトルネックが生じている可能性が高いです。スムーズにモノが流れず、何らかの無駄が発生している可能性があるからです。
作業の中断が多発
ことあるごとに、作業が中断しなければならないプロセスがあれば、ボトルネックが疑われます。
稼働率が比較的高い
一部のプロセスだけ稼働率が異常に高い場合には、注意が必要です。稼働率が高いことはそのプロセスが活性化しているため、むしろボトルネックではないと見逃されがちです。
しかし他のプロセスと比べて作業に無駄が生じていたり、非効率な状態のまま作業している恐れもあります。
出荷プロセスに潜むボトルネックの解決策
出荷プロセスに潜むボトルネックの解決策をご紹介します。
特定したボトルネックの解消策
ボトルネックのあるプロセスに「稼働率の低下」が見られた場合、人員を増加させるなどして、フル稼働させるのが第一です。しかし人手不足で難しい場合は設備や機械を導入し、自動化によってフル稼働させ、他のプロセスと釣り合うようにします。
作業効率化の方法
出荷作業のメインとなる課題は作業の効率化です。作業の効率化施策を積極的に進めていきましょう。
フローや動線の見直し
業務フローや動線に無駄がないか、丁寧に見直すのも一案です。
ロケーションの見直し
作業効率化のために整理整頓もおすすめです。スペースの確保だけでなく、物の配置など、ロケーションの最適化にも役立ちます。「どこに何があるのか?」がわかりやすくなることで、業務は確実に効率化します。
作業の標準化
属人化が進んでいる工程では、作業の標準化を進めることが重要です。標準化することで、誰でも、その作業を品質のばらつきなく進めることができるからです。一人一人の作業品質が均一化されれば、全体的な作業品質の向上につながります。
また、標準化を進めることは、リードタイムの削減にもつながり、顧客満足度の向上に寄与します。
具体的な作業の標準化方法として、マニュアル整備が挙げられます。制作のポイントは、新しく入ってきた人でも、そのマニュアルを参照すれば、すぐに作業ができるようにわかりやすくすることです。
機械による自動化
出荷作業に限らず、作業効率を高めるためには、機械による自動化が一般的な対策となります。
後ほどご紹介するヒューマンエラーの対策としても非常に重要です。
ヒューマンエラーへの対策
出荷作業に多いヒューマンエラーは、次の方法で対策を取ることができます。
システム導入
在庫管理システムや倉庫管理システム(WMS)、ピッキングシステムが代表的です。
在庫管理システムの中にはハンディターミナルとの連携が可能なものがあります。これは商品にバーコードを貼付し、専用端末でスキャンすることで在庫管理が可能になるシステムです。
ピッキング時もハンディターミナルを利用することで、商品の照合がデータとして可能になるため、正確性が向上します。
倉庫管理システム(WMS)では、荷物の管理だけでなく、人員配置に関する管理も可能であるため、より倉庫内の出荷作業を効率化する仕組みが整っています。
梱包機械の活用
近年、梱包作業を効率化するための機械も多くの現場で導入されています。その代表が、梱包に役立つ自動製函機や封函機です。
自動的に梱包のための段ボールを組み立て、封函する仕組みを整えることで、省人化や業務効率化、スピードアップなど一度に複数の課題を解決します。
出荷作業の「梱包・包装」プロセスの根本的な解決策
最後に、出荷作業における梱包・包装プロセスの根本的な解決策を、具体例を挙げながらわかりやすくご紹介します。
根本的な解決のために自動製函機・封函機を活用
梱包・包装プロセスは、手作業で行っていることが多いですが、ただ業務フローを見直したりスピードアップしたりするだけでは、作業負荷が高いままということは少なくありません。そのため、根本的な解決のために、自動製函機と封函機を利用することがおすすめです。
自動製函機とは?
自動製函機は一般的な段ボール箱などを箱の形に組み上げる機械です。ダンボールシートを機械に挿入すると、自動的に組み上げ、排出します。手作業で行われている箱の組み上げを自動化することで、スピードアップや手間の削減、また人員削減にも寄与します。
封函機とは?
封函機は、段ボール箱に荷物を入れた後に、封をする工程を自動化する機械です。クラフトテープやビニールテープなどのテープ類や、ステープルと呼ばれるホッチキス止めを通じて封函を自動化できます。
導入課題はこう解決!
自動製函機や封函機は、すでに出荷作業の現場に導入されていますが、いざ自社が導入するとなると、様々なハードルを感じるかもしれません。具体的には次のような課題に直面しがちです。
「大掛かりになるのではないか?」
機械の導入はコストがかさみ、操作方法を習得する必要があり、メンテナンスの手間など大きな変化を生じるため、足踏みするケースが少なくありません。
この場合は、低コストかつ簡単操作のサービスを選ぶのがおすすめです。
「配送箱のサイズは複数あるため、対応できないのでは?」
普段、配送に使っている箱のサイズが複数あり、自動製函機の標準的なサイズに対応できないのではないかと不安に思うこともあるでしょう。
この場合は、箱の高さを検知する機能を備える自動製函機を選択することで、1台で完結します。
「ECなので配送箱が小さく形状も特殊」
EC事業者は小口配送が多いため、配送箱が比較的小さくなります。また形状も商品に合わせて特殊になりやすいのが課題です。
この場合は、薄箱から厚箱まで幅広い配送箱に対応する自動製函機を利用することで解決できます。
自動製函機の具体例
ここで、自動製函機の具体例と活用方法をご紹介します。
日本トーカンパッケージの「製函機 トーカンエコパシリーズ」は、半自動と完全自動の製函機と梱包箱を組み合わせたシリーズです。
EC向け小型製函機
完全に製函を自動化するEC向け小型製函機「Eco Quick Box(エコクイックBOX)」は、機械サイズが、長さ2,025mm 幅1,000mm 高さ1,640mmというコンパクトさから、手狭な倉庫でも導入ハードルが低いのが特徴です。
また複数サイズの梱包箱に対応し、リース契約も可能なことから、導入しやすさも魅力です。
一人で作業ができることから、これまで複数人で行っていた梱包作業の人員を大幅に減らすことができます。
半自動の製函機
半自動の製函機もあります。例えば「トーカン アシスト Box」がその一つで、治具を用いることで、手軽に誰でも配送箱を組み立てられます。手作業の組み立ての約2倍のスピードを実現します。
これらの製函機を用いることで、梱包工程の自動化と省人化が可能になります。最小人数で安定的な出荷体制を構築可能です。大規模な倉庫であっても、高速処理と高い耐久性を備えていることから、出荷作業全体のボトルネックを埋め、稼働を止めず、リードタイムを最短化するのに役立ちます。
>製函機 トーカンエコパシリーズ
梱包・包装プロセス全体を効率化するソリューション
エコクイックBOXと、日本を代表するマテハン設備のエンジニアリングメーカー「タクテック社」の自動梱包・ラベリングシステム「PaLS」による合同ソリューションでは、「梱包・検品、製函(箱組)、封函、ラベリング、発送」の工程をすべて自動化できます。
梱包・包装プロセス全体を効率化したい方におすすめです。
>EC・通販用配送箱の自動梱包ラインソリューション
まとめ
出荷作業を効率化し、潜んでいる課題を解決することは、コスト削減だけでなく、物流品質の向上を通じた顧客満足度の向上など、企業にとって数多くのメリットをもたらします。
一つ一つのプロセスを見直しボトルネックを解消していく中で、特に手作業の負担や非効率が発生しやすい「梱包・包装プロセス」においては、自動製函機や封函機の導入による自動化が非常に有効です。
日本トーカンパッケージが提供する「製函機 トーカンエコパシリーズ」や「自動梱包ラインソリューション」は、最小人数での安定した出荷体制の構築を実現し、貴社の出荷作業全体の効率化を力強くサポートいたします。
>製函機 トーカンエコパシリーズ
>EC・通販用配送箱の自動梱包ラインソリューション






