工業梱包とは?製造業の方は必見!
環境に優しい梱包ソリューション

工業梱包とは? 製造業の方は必見! 環境に優しい梱包ソリューション

梱包は工業において重要な役割を担っています。また工業梱包には今後、より一層の環境配慮も求められています。
今回は、工業梱包の定義や、消費者梱包との違い、工業梱包の種類、工業梱包で重要視されるポイント、地球に優しい梱包の実現方法をご紹介します。

工業梱包とは?

工業梱包とは?

業梱包の概要と共に、消費者梱包との違いを確認しておきましょう。

●工業梱包とは?
工業梱包とは、工業分野における梱包全般を指します。工業は軽工業と重化学工業に大別されますが、それぞれ適切な梱包が必要になります。

いずれの工業においても優先事項となるのは、工業という分野の「製造する」という特性上、原材料や製品の品質を保持することです。製造技術はいわずもがな重要ですが、品質管理も非常に重要です。

また梱包における資材や人的リソースのコストダウンや強度を保つことも必要です。

工業梱包においては、特に原材料や製品の形状や大きさ、状態、重量などさまざまな項目にて特徴をつかみ、適切に梱包を行うことが求められます。

●消費者梱包との違い
工業梱包に対して、消費者梱包と呼ばれるものがあります。商業梱包とも呼ばれています。これは消費者の手に渡るのを目的に施される梱包です。多くの場合に商品の梱包を意味します。

消費者が購入した商品を梱包するため、品質保持は最優先となりますが、同時に魅力的な素材の使用やデザインといった販促機能も要求されます。

工業梱包も消費者梱包もどちらも品質を保持することは重要ですが、それぞれ目的が異なることから、求められる外装や素材が異なってきます。よって、それぞれに対して最適な梱包材を選ぶ必要があります。

工業梱包の種類

工業梱包の種類

工業梱包では、どのような梱包材が利用されているのでしょうか。その種類と特徴を解説します。

●木箱
木箱とは、木製のボックスであり、他の梱包材と比べて強度に長けているのが特徴です。板で全体が覆われているタイプや枠で覆われているタイプなど、多様な種類があり、用途に応じて使い分けられています。

●段ボール
段ボールは、紙製の梱包材の一つで、中芯という波状の段ボールを、平らな段ボールライナーで両面から挟んだ作りになっています。非常に軽量で、コストも抑えられ、リサイクル性も高いといったメリットも手伝って、工業梱包では非常に多く利用されています。

また段ボールはカスタマイズ性も高いため、中身の製品に合わせて強度を高めたり、形状を変えたりすることで、効率的な梱包が可能になります。

●パレット梱包
パレット梱包は、パレットと呼ばれる台の上に荷物を積んで固定することで梱包する方法です。パレット梱包において、荷物を固定する際には、プラスチックフィルムなどを利用するストレッチ包装、シュリンク包装などが使われています。

パレット梱包のメリットは、フォークリフトで運びやすいところです。

●フレコンバッグ
フレコンバッグとは、フレキシブルな柔らかい素材であるポリプロピレンやポリエチレンなどで作られたバッグです。袋状になっており、上部にベルトが付属しているのが一般的で、このベルトをフォークリフトやクレーンなどでつかんで吊り下げながら運ぶことができます。

●ドラム缶
ドラム缶とは金属製の円筒状容器です。ドラム缶には液体や粉末状の工業製品を入れるのが一般的です。液体を充填できることや、密閉性が高いことが特徴です。

工業梱包で重要視されるポイント

工業梱包で重要視されるポイント

工業梱包では、特に次の点が重要視されています。

●製品の特性に応じた適切な包装設計と梱包
先にお伝えしたように、工業は軽工業と重化学工業に分かれます。それぞれの主要な製品は異なるため、製品の特性に応じた適切な包装設計と梱包が求められます。軽工業においては、食品や繊維品などが挙げられます。一方で、重化学工業は、自動車や鉄鋼などの比較的重量が重い工業製品が挙げられます。これらの具体例を見ただけでも大きく特性が異なります。つまり、それぞれに適した梱包を行う必要があるのです。

●輸送中の製品保護性
工業梱包においては、品質保持は非常に重要です。特に輸送時には揺れや衝撃などが変わりやすくなるため、製品の保護性を高める工夫が求められます。

●パレット梱包などによる積載効率向上など物流効率化
パレット梱包はフォークリフトで運ぶことができるとお伝えしましたが、このように梱包そのものだけでなく、物流全体を通じた利便性も非常に重要なポイントです。

●コストダウン
昨今は、どの業界でもコストダウンが求められていますが、それは工業分野においても同様です。特に梱包については、縫製や品質保持を確保した上で、できるだけ梱包材のコストダウンを図るなど工夫が求められます。

●保管性
工業梱包の特徴として、消費者梱包と異なり、倉庫などで保管する工程がある点が挙げられます。つまり輸送だけでなく、保管時にも最適な梱包を行う必要があるのです。

地球に優しい梱包の実現方法

地球に優しい梱包の実現方法

近年は、工業梱包に対して地球に優しいという視点を取り入れることの重要性が増しています。

●地球に優しい梱包の実現の必要性
なぜ地球に優しい梱包を考える必要が出てきたのでしょうか。それは世界的な流れによる影響が大きいといえます。

SDGsに代表されるように、国際的に持続可能な社会を実現するための目標を見据えた取り組みが各国で大々的に行われています。また、近年はプラスチックの環境汚染の問題が非常に問題視されており、国際的にはプラスチック規制が高まっています。さらに、こうした地球環境への配慮が求められる時代において、投資家からの要請も高まっているのです。これらを背景とし、企業は国際競争に打ち勝っていくためにも事業のあらゆる分野において、環境配慮への取り組みを進める必要が出てきています。

【関連リンク】
物流業界に期待されるSGDsへの取り組み
環境に優しい緩衝材 ~段ボールを利用しSDGsに貢献

●地球に優しい梱包の実現方法として段ボールが最適
では、地球に優しい梱包を実現するにはどのような方法があるのでしょうか。一つはプラスチック使用量の削減が挙げられます。主な選択肢となるのは、段ボールや木材を利用した梱包方法です。

特に段ボールは日本国内ではリサイクルシステムが整っており、循環型の仕組みが構築されています。
段ボールは、まさにエコフレンドリーな素材といえます。

●地球に優しい梱包の実現方法の例
具体的に段ボールを利用した地球に優しい梱包の実現方法の例をご紹介します。

・段ボール緩衝材
段ボールは外装箱のみならず、緩衝材にも多く利用されています。例えば家電製品や空調設備などを梱包する際に製品を守る緩衝材しての役割を果たしています。

またCFG(Cushion Flexible Gluer/クッション・フレキシブル・グルア)という自動成形する加工技術を用いて安定した強度を実現する技術を用いて、三角コーナーパッドとして利用することもできます。

・段ボールパレットによる集合包装
パレットは従来より、木製やプラスチック製がよく利用されてきましたが、近年は段ボール製のパレットも増えてきています。

パレット梱包は集合包装することで包装作業の時間短縮や輸送効率向上につながりますが、さらに段ボールパレットを利用することで、木製パレットと比べて軽量であることから、重量単位で運賃が発生している場合に物流費の圧縮につながります。

まとめ

工業梱包は消費者梱包と異なり、品質保持の他にも製品の特性に応じた要件があります。

また、コストダウンなど効率化や環境配慮の視点も重要視なポイントです。

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